泣いたシイタケ

　ある山のふもとに、みんながくつろげて、遊んだり運動もできる広―い公園がありました。
　周りには大きな木がいっぱい生えていて、お天気が良い日には、その木陰にシートを敷いて、家族連れが楽しそうにお弁当を食べたりしていました。

　しーちゃんとタケ坊も、お父さん、お母さんと一緒に、美味しいおにぎりを食べていました。
　今日はしーちゃんとタケ坊の冬休みの宿題の絵を描くためにやってきたのです。

　オニギリをお腹いっぱい食べたあと、
「どこで絵を描こうか」
　ふたりはさっそく公園を見て回りました。

　公園の木は、葉っぱが赤や黄色に色づいてとてもきれいです。
　葉っぱが落ちて、はだかんぼうになっている木もありました。
　木の根元には、菊の花が小さな花をいっぱい咲かせていました。