始めての夜

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始めての夜

一聖を起こさないように潜り込んだつもりだったのに、布団に入ると一聖が抱き着いてきた。 「起こした?ごめん」 「寝てない」 「どうした?なんか怒ってるのか?」 「怒ってるよ!なんでか分からない?」 「俺なんかしたか?」 「(りょう)僕のことどう思ってる?」 「どうって?」 「ほんとに好き?」 「どうした?好きだって何度も言ったろ」 「だったらどうして何もしないの?」 「何もって………」 「だって………僕たち一緒に住んでるのにキスもしてないよ」 「それは………一聖がその気がないのかと思って………」 「僕のせいなの?」 「………そういうわけじゃないけど………」 「好きならキスしたくならない?燎はならないの?」 「一聖だって俺にキスしたか?」 「僕はずっとしたいと思ってたよ」 「だったらなぜしなかったんだ?」 「だって………燎が………」 「一聖………ごめん、私が悪かった………俺は臆病だったんだ、男の俺がお前にキスなんかしたら嫌われるんじゃないかって・・・・・だからずっと我慢してた。でももう我慢しなくていいんだな」 「我慢なんかしないで」 「わかった、今夜お前の全てを俺のものにする」 「(りょう)」 一聖の身体を抱きしめこれまでの想いをすべてぶつけるようにキスをした、空いた唇の隙間から舌を入れ一聖の舌と絡めるように動かす。 折れるほど強く抱き締め重なる鼓動と体温。 「愛してる一聖」 「(りょう)」 頬も耳も全身が熱くて息まで燃えるように熱い、ギュッと目を瞑った一聖に私は言った。 「一聖!ちゃんと目を開けろ、自分を抱くのが誰かしっかり見てろよ」 「………(りょう)」 息を奪うように口づけを繰り返し、首筋にも強く吸い付く………薄く跡を残すようにキスをして強く噛むように吸い付く、一聖が大きく身体を捩る。 着ていた服を破るように脱がせ上半身を露にする、これまでまともに見ていない肌は白く美しかった。 忙しなく上下する胸元に唇を這わせ、胸の突起に吸い付いた。 そのたびに一聖は身もだえる………音がするように愛撫を繰り返すとそれに呼応するように性器が張りつめていくのがわかった。 「燎………いやだ………」 「嫌なのか?ほんとに?やめるか?」 「ずるいよ………ずっとほっといたくせに………いきなりハードだし」 「バカだな………素直に感じてればいいだろ。もう2度とほっとかないから」  一聖(かづと)の服を全部脱がせると、自分も着ていたものを脱ぎ捨てた。 快感が全身を満たし離れる唇を追いかけて舌を差し入れる、音を立ててしゃぶるように吸う。 「う………っ………」 口の端から溢れる唾液が耳まで流れていく。 身体中に口づけを繰り返し、撫でまわしやがて大きく脚を広げると、一聖が掠れた声を上げる。 身体をずらし 一聖(かづと)の性器に舌を這わせる、双珠を口に含みそしてその奥に舌を這わせた。 固く張り詰めた性器はすでに爆発寸前になっている、先端からはトロトロと蜜がこぼれだし、触れただけで白い液が(ほとばし)った。 締りに入れた指を増やし、柔らかくほぐすように動かす………ゆっくりと指を動かすと一聖が嬌声を上げて快感に喘ぎ続けた。 指を抜き熱く猛った自身の熱塊を押し当てた、そのまま一気に突き上げると 一聖(かづと)はまた白濁を零した。 「入れただけで(いった)のか?」 「だって………」 激しく抜き差しし深くつながったまま腰を使い、内壁を擦るように刺激する。 一聖は甘い声を出ししなやかに身体を身もだえた。 「あぁ………っ………りよう…………」 「かづと………いいか?」 「………いい…………もっとして」 ゆさぶり腰をくねらせ胸の突起を甘噛みすれば、一聖の理性はたがが外れたように声を上げる。 抱き締めた腕に力を入れ、愛していると繰り返す。 お互いの名前を呼び合い一聖の奥にすべての熱を放出する。 抱き合い重なったまま深い眠りについた………
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