熱い夜

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熱い夜

2度と逢えないかもしれない。 絶望感と悲しみに暮れた2日間が嘘のような嬉しい夜。 お互いの身体を抱きしめ熱さを感じ息ができないほど貪るようにキスをした。 始めて抱き合った時よりもっと激しく求め合い、お互いにキスの雨を降らせ、身体中に熱情の跡を残した。 昂ぶる気持ちを共有する喜びに震え、腰の奥で小さな熱がいくつも弾けた。 一聖と名前を呼び続けた夜、消えてしまったお前を思い、もう一度お前の身体を抱きたいと熱望した。 快感に身を焦がすお前………切れ切れの声と共に放たれた白い液体。 繰り返す緊張と弛緩で動けない一聖に口づけた。 いくら言葉にしても足りないほど愛している……… 「私の大切な一聖」 「燎………愛してる」 かけがえのない存在だと認識すればするほど愛しさに身体が震えた。 私にとってたった一つの宝物。
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