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二人だけの昼休み
幸いなことに出動要請もなく、食事制限がないのを良いことに、昼休みハンバーガーとコーラーを持って病室を訪れた!
彼は嬉しそうに私を見る……
「よかった、急患いなかったね」
「そうだな」
そう言って買ってきたハンバーガーを彼に渡す、自分の昼食も一緒にと同じものを購入した。
二人してハンバーガーとコーラで昼食を摂った。
「先生病院のご飯って美味しくないよね、なんかさいつもお腹すいてる感じ」
「そうか?私は3食病院で食べてるけど……」
「そうなんだ……今度俺が退院したらなんか食べに行こうよ」
「あぁーそうだな」
「なに?あんまり気が進まないって感じだね」
「そんなことはないが、あまり食べに出かけたことがないから、何処へ行けばいいのかわからん」
「ふーん!みんなで飲みに行くとかないの?」
「ない」
「そうなんだ、飲める?」
「わからん、アルコールは口にしたことがあるという程度だ」
「先生おもしろいね、俺先生の事好きだな」
彼の言う好きがどうゆう好きなのか、軽く言っただけだろう……そう思うことにした。
「それじゃぁ、仕事行くから君は休みなさい」
「先生、君はって……変……名前呼んでよ」
「 一聖ってか?」
「うん」
「わかった」
「呼んで!」
「 一聖寝ろ」
「はい」
部屋を出ると思わず顔が緩んでいた、こんな感情は初めてだった。
彼を可愛いと思いはじめていた。
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