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「子供が出来てもいいんでしょ?だからいつも、貴女は馬鹿みたい喘ぎながら、中に頂戴、なんて言う。ひょっとしたら今、ココにいたりするのかしら?……それって」
ぐい、と指を押し込まれ、息が詰まった。
「とっても、目障り。……だから、確かめなくちゃいけないと思ったの。それが、貴女を攫った理由」
え、っと思った次の瞬間。スカートの隙間に、ナイフが差し込まれた。
びりりりり、と薄い生地が切り裂かれる音がして、スーツのスカートがただの役に立たない布切れと化してしまう。
「んんんんんっ!」
やめて、何するの。叫びたいのに、言葉にならない。
しかも彼女と来たら、スカートを切り裂いた刃を今度は下着にまで差し込んでくるのだ。拘束されている佳澄に逆らう術はなかった。薄いひらひらとしたピンク色の下着がぺらりと股間から剥がれ落ちて浴槽の中に落ちる。
真っ黒に繁った下半身の毛が、見知らぬ女の眼前に晒された。じわり、と涙が出そうになる。レイプされても我慢するつもりでいたのに、いざ下半身を丸出しにされたら泣きたくなった。今のこの体を知っているのは、大好きな遥ただ一人だけだったというのに。
「モジャモジャねー。全然処理しないの?それとも、剛毛なタイプなのかしら。みっともないわね」
女は鼻で笑って、まあいいわ、とナイフを持ち替えた。これだけの屈辱を与えておいて、今度は何をするつもりだというのか。恐怖と羞恥心に震える佳澄に、彼女は。
「じゃあ、本番ね。……彼が知ってるナカミ、私にも確認させて?」
「んん、んんんんっ!?」
「ひょっとして、まだわかってないの?」
ひやり、と。
女性として最も秘するべき穴のあたりに、冷たいものを感じた。刃が押しあてられている――そこでようやく、佳澄は自分が思っていたより遥かに状況が悪いことを察したのだった。
まさか。まさかこの女がしようとしていることとは。
「安心して」
つぷん、と。刃の先が、僅かに膣へ沈んだ。
「お腹のナカミが空っぽだって確認して、その時まだ貴女が生きてたら……開放してあげるから」
次の瞬間。
眼の前が真っ赤になるほどの激痛が、佳澄の股間に襲いかかったのだった。
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