君の名前を教えて

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次の日も彼はいた。 「おーい!」 「あ、やぁまた会ったね。」 昨日、帰ってみんなにちゃんと謝った。 そしたらみんなは、 「こちらこそごめん。これからも俺たちとバカやってくれる?」 「うん!」 そこからはみんなで笑って過ごした。 そこで彼にお礼を言いに行かなければと思い報告も兼ね今日ここに来たのだ。 「昨日みんなに謝ったら許してくれたよ。」 「ほら、僕の言った通りだろう?」 「ふふ、そうだね。昨日はありがとう、君のおかげで勇気をだして謝れた」 「僕はきみの友達だからね。」 「ふはっ、確かに。」 「で?それだけじゃないでしょ。」 やはり彼には隠せない。 「ばれたか~」 「じつはね、中学で仲の良かった子が亡くなって、、、」 そう、きょう中学時代の親友が亡くなったと連絡がきた。 ショックで思い切り走ってついたのはここだった。 「病死だったんだ。また会おうって言ってた直後だったから、、、」 「そっか。ショックだよね。」 「なんであいつだったんだろう。俺だったら、、良かったのに、、、」 グッ 俺の服を握る彼の手の力が強くなった。 「そんなこと言わないで。きっとその子だって君に悲しんでほしかったわけじゃないと思う、、、」 「でも、、、でもっ!」 「ね?」 「泣きたいなら泣きたいだけここで泣けばいいよ。君を咎めるものはここにはないんだから。」 「グスッ、、、う、、、うわぁぁぁぁん!」  ***** 「もう帰るね。」 「うん。」 じゃあまた。と告げ、帰ろうとしたとき腕をつかまれた。 「まって!あ、えっと」 「どうしたの?ゆっくりでいいよ」 「やっぱり何でもない、もう帰っていいよ。ごめん。」 「ほんとに?」 「ほんとだよ?だからもう、、かえって?」 「わかったよ」 「じゃあまた。」 「ばいばい」 気になりながらも俺は帰った。 「伝えられなかったなあ」 なんて後ろでつぶやいているとも知らず。
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