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プロローグ
「森くん!!あなた達の恋の結末が見たいです!!付き合ってください!!」
俺はなんで、もうすぐ日が暮れそうな時間帯にこんな変な告白をされているんだろうか。
ー時間は遡ること今日の朝8時。
朝、学校に来ると靴の中に小さく畳んであるメモが入っていた。内容は、
『部活終わりの5時半に1年6組の教室に来てください』
と丸い文字で書かれたメモが入っていた。何か思い当たることをした覚えはないが、やはり告白だったら…。思春期男子であるからには少し心が躍る。
少し下駄箱の前で立っていると、いつも一緒に登校している橋元に「どうしたの?」と聞かれたため「なんでもない」と言ってとりあえずメモはポケットにしまって教室までの階段を橋元と談笑しながら登った。
今日橋元は「今日テニス部ミーティングで終わりだから沢山遊べるー!!」と喜んでいた。
教室につくと、いつもは少し遅めに登校している高橋由衣が先着で席についていた。
「お。森くん、橋元くんおはよ〜。」
と挨拶してきた。先についているから高橋がメモを入れたのか…?とも思ったが、別に放課後に行けばわかることだ。そして高橋の机の上には日直日誌が乗っている。日直の仕事でいつもよりも早く来たんだろう。
橋元が先に「おはよ。」と軽く返事をして席に着く。俺も橋元に続いて「はよ。」と返して席に着いた。
少しメモのことは気になりながらも、授業は受けなければいけないし、英語の時間は小テストもあったから少しずつ日常に戻っていったー。
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