はじめに

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はじめに

「アセクシャル(Ace、Aセク、アセクとも)」「アロマンティック(Aro、Aロマ、アロマとも)」という言葉を聞いたことはあるだろうか。最近、ドラマの影響等から話題に上がることも多くなってきた言葉だが、一般的にはまだだ認知度が低いかもしれない。  どちらも性的マイノリティの一種で、簡単に言うとアセクシャルは「他者に性的感情を抱かない人」、アロマンティックは「他者に恋愛感情を抱かない人」である。  ただし、この2つは私のように両方当てはまる人もいれば、片方しか当てはまらない人もいる。また、その中間の「グレースケール」に該当する方もいて、白黒はっきりしているわけでもない。デミロマンティックのように「信頼関係がある人にのみ恋愛感情を抱く人」もいる。  正直私も自分のセクシュアリティ以外をきちんと把握できているわけではないし、とても奥深い世界なので、気になる方はぜひ自分で調べてみてほしい。  私は自分で「アセクシャル」かつ「アロマンティック」を自認しているが、全ての人が自分のセクシャリティについて自認する必要はないし、はっきりと「私はこのセクシュアリティ」と決める必要もないと思う。自分のセクシュアリティがわかることでホッとする人もいれば、ストレスを感じる人もいる。個人的には、それぞれの付き合い方でいいのでは、という立場だ。  今回、あまり知られていないこのセクシャリティに対して、少しでも知ってほしい、そして悩んでいる人がいたら、こんな私でも人生楽しんでいるから大丈夫だよ、と言うことを伝えたくてこのシリーズを執筆することにした。  ただし、これはあくまで私の場合であり、人の数だけセクシュアリティはある。あくまで、アセクシャルかつアロマンティックな女の一例だと思って見ていただきたい。  また当方、当然ながら恋愛や性的感情を理解できないため、理解している方が不快な気分になることもあるかもしれない。その際はどうぞブラウザバックして欲しい、お互い限られた人生の時間は有効に使いましょう!  さらに、性的マイノリティのエッセイだからといって、ドラマ性や辛かった過去エピソード等期待しないでいただきたい。等身大な自分を出したいのと、周囲の理解により特に辛過ぎた過去などないので、どちらかというとほのぼの?コメディー?系かもしれない(自分でも予測不能)。 こんな感じでも大丈夫だよ、という寛大な方(もしくはチャレンジャー?)、どうぞよろしくお願いします。
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