アイとアオとイロハ姫

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イロハ姫は、アイとアオに筆をわたしていいました。 「葉っぱを染めるおてつだいをしてくれる?」 「うん!」 「いいの?」  アイが、赤い色の絵の具を画用紙の上に置くと、どうでしょう……桜の葉っぱが赤く染まりました。  アオが、黄色絵の具をぽんとおくと……銀杏の葉っぱが黄色く染まります。 「たのしいね」 「おもしろいね」 「さあ、今日はここまで。これから毎日少しずつはっぱをそめていくのよ」 「またきていい?」 「おてつだいしていい?」 「ええ、もちろんいいですとも」 そこで二人は、次の日もイロハ姫に会う約束をしてお家へ帰りました。イロハ姫は、お絵かきの道具を大きなカバンにしまうと、さっと風のように行ってしまいました。
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