染め抜け

　　　
夢の中
胸に痛み刺す

夢の中
ナイフで　胸を抉られそうになった
瞬間　声がもれる

血に染まり
痛みに　染まった

起きたら
何もない
何も変化していない

夢の中
何を　求めていたのか
何か　逃げたかったのか

登場人物の　顔がない
血に染まっている　人間も
顔がない

わたしでは　ない
わたしかも　しれない

夢の中
現実空間でない　不思議な世界
何もない
何かあるふりしてるのか

夢は
脳が遊んでいる　空間

脳が創り出した　空間

血に染まり
痛みに染まる

それは　創り出された
遊びの空間に　染まったのだ

遊び空間　染まって
抜け出して

現実に　気づきをくれた

何か　求めているとしたら？

求めいるものは
現実が　
愛おしいものであること

痛みと血に無縁な
優しさと穏やかさがある
日々であること

自ら　作り出すことが
出来るように　と