桐島

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「お、動き出すぞ」 桐島が研究所から出てきた姿を見て、大瀧が言った。学校に戻るのだろう。 「ん?」 重尾のスマホにメールが入った。桐島からだった。 『相談したいことがあります。6時過ぎに学校を出ますがそれ以降大丈夫ですか』 重尾はあわてて返信した。 『いつでもオッケーです。なにかありましたか』 『会ったときにお話します。見せたいものもあります』 『了解です』 大瀧と重尾は頭を寄せ合ってスマホの画面を見つめた。 「何かあったな」 大瀧が言った。 「うん。そうみたいだ」 「尾行しよう。学校に戻るかどうかも怪しい」」 「そうだな」 二人は桐島の車の後をつけた。桐島は、学校に戻るかと思われた。が直前でUターンした。 「どこへ行くんだ?」
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