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シラユキの視線が消えた。俺も動こう。
階段を探し出して、昇る。
二階。ここは暴行を受けたあの忌々しい部屋だ。今はがらんとして何もなくなっている。
三階。部屋の扉を一つ一つ開けていく。開ける前から血の匂いが漂ってくる部屋がある。重尾は銃を構えながら慎重にドアを開けた。
死体が二つ。男と女。男は壁に寄り掛かり、女はベッドに横たわっている。近づくと、あの会場にいた女だと分かった。男は知らない顔だ。
男が何かを握っている。水色の鈍い光を放っている。指を押し広げると、大瀧のアイロンビーズのペンダントだった。
なぜお前が?
そうか。お前が大瀧を殺したんだな。そして、弔ったのか。
悪いけど、これはもらっていくよ。
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