リュウセイ

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奇妙な三人とすれ違った。大柄な男と、小ぎれいな女。 ここまではいい。 二人は十歳くらいの女の子を連れている。親子なんだろうか。気になったリュウセイは後をつけた。男がスッと離れて、姿が見えなくなった。 女と子供は、別な男と合流した。スーツをだらしなく着た、サラリーマン風の男だ。そいつと女は、何やら相談をしている。女の子は、退屈そうにぶらぶらしている。サラリーマン風の男は、いやらしい顔をして、ちらちらと子供のほうを見た。 これはもしかして、ペドというやつなのか。リュウセイは、血の気が引く思いがした。年端もいかない子供を性的な相手にするような連中がいると、話に聞いたことはあったけど。 自分自身、偉そうなことを言える立場ではない。 でも、子供は駄目だろう。 不快感がこみあげてくる。 だからと言って、三人がホテルに入っていくのを、どうすることもできなかった。仲間に連絡しても、余計なことに関わるなと言われるだけだろう。 リュウセイは、どうしようもなく、その場に立ち尽くしていた。  女と子供が、すぐに出てきた。子供が、不安そうに女に話しかけている。女が、子供の頭をなでる。もう我慢できなかった。リュウセイは二人に近づいた。 「あんたらなにやってんの」
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