それだけじゃないんだ

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「まだあるの?」 すると、若菜は真面目な顔になって話始める。 「佑香(ゆか)ってさ、可愛いじゃん?」 「え、何?いきなり。あ、でも、ありがとう」 「だから、色んな男が言い寄ってくるじゃん?」 「いや、ごめん。そんな男の人の知り合いがいたら教えてください」 「で、さっき、鏡見たんだけどさ……、ウチ、きしょくない?」 「言いにくい事だけど、確かに気味は悪いかな」 「こんなきしょい女と一緒に住んでたらさ……」 「うん、そんなことないよって言えないのがツラいんだけど……」 「佑香に悪い男が近づかないんじゃないかと思ってさ」 「若菜……。私の事考えて、そこまでしてくれるなんて……ありがとう。でもそれって……」 「ん?」 「良い男も近づいてこないんじゃない?」 了
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