彼氏彼女の事情とは
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「じゃあさ、オレたちつき合ったことだし」 そう言って、樹はぱっと右手を動かした。 「あ……」 あっという間に汐里の左手と繋がった。 ひひっといたずらっ子のように笑う樹を見て、汐里は今まで以上に顔を真っ赤にした。 上映時間が迫ってくる。 そのまま二人は映画館を目指して足早に歩いた。
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