キスとチャカと。

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大急ぎで用意を整えた。 「猛さん、大丈夫ですか?」 「おうよ。凛は?」 「僕は落ち着いてます。」 凛は肝っ玉が座ってるなあ。マジで。 少ししたら穂高が来た。 「坊っちゃん、お迎えにきました。」 「おう。」 「こいつが桐生の?」 「そうだ。」 「お前、坊っちゃんに何かしなかっただろうな。」 「はじめまして。穂高さん。よろしくお願いします。」 「桐生の。これまで坊っちゃんを世話してくれてありがとうな。じゃあ、東京に帰るぞ。」 「組は大丈夫なんだろうな?」 「はい。だからお迎えにきました。」 「じゃあ、帰るか。」 俺は、考えてなかった。 帰ったら、普段カタギの凛と俺の立場が違ってくるなんて。
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