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「で、何オヤジ?いきなり呼び出して。」
「一人暮らし始めてからずっと帰ってきてねーじゃねえか。」
「一人暮らししたら実家には帰らないもんだよ。」
「母さんが寂しがるからちょっとは帰ってこい。」
「嫌だね。」
「お前、昔は可愛かったのに生意気に育ちやがって。」
「用事がないなら帰るけど?」
「用事ならある。最近うちのシマを狙って抗争が起きそうだ。」
「は?ならそんなふうにのんびりしてていいのかよ?!」
「オレはここにいないといけねえ。お前は別荘に隠れててもらう。」
「俺が邪魔だと?」
「命狙われて戦えねえだろうが。」
「そりゃ、そうだけどさ。」
「ちゃんとボディーガードも用意した。」
「は?」
部屋に入ってきたのは、若い見たことがない男だった。こんな優男に俺が守れるとは思えなかった。
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