13人が本棚に入れています
本棚に追加
「仕方ねえ!うちのをくれてやらあ!猛もそれがいいんだろ?」
「…。そうだ。」
「分かった。組は穂高が継ぐ。お前達は勝手に好きにやれ。」
「オヤジ!それはなんねえ!」
穂高が喰い下がる。
「いいんだよ!」
「ここを出たら坊っちゃんはどうするんで?!」
「僕が1人暮らしをしてますので、お気遣いなく。」
「どうせ桐生のに出してもらって生活してるんだろ?そんなやつに坊っちゃんを任せられるか!」
「言ったでしょう?株でマンションも生活も大学の費用も賄えてるんで、大丈夫です。猛さんとの会社の儲けも経営がうまくいけば、大学行きながら2人で暮らしていくくらいは出る計算なので。」
そこまで考えてるなんて俺も知らなかった。
じゃあ、俺はここを出るしかないじゃねえか。
「オヤジ、今まで世話になったな。」
「おう!もう戻ってくるな。ここはもうお前の家じゃねえ。」
「おう。分かった。」
そして俺は凛と部屋に荷物を纏めに移動した。
最初のコメントを投稿しよう!