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三週間後
帰省から戻って、久々のバイト。
ところが、管理レジ前には若い男がいた。
「あ、お疲れ様です」
「誰? そこ僕の場所なんだけど」
そこに、店長がやってきた。
「新しいバイトの中田君だよ。
吉崎君は今日、陳列をお願いできるかな」
「はぁ」
僕はしぶしぶ、レジコーナーを気にしながら仕事をした。
「すみません先輩、助けてください!」
「やっぱりここは吉崎君じゃないとダメだったな」
そう声がかかるだろうと思っていた。
だけど出番がないまま二日が経ち、三日が経ち。
しびれを切らした僕は、事務室にいた店長に直談判した。
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