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しかし、仲間とともに王都に連れていかれた後、服役したのち罪を許された。
夜倶多はその腕っぷしを買われ、各地の警備を担う巡視隊の隊員となったのだった。
「すでに何艘もの船が沈み、漁師が犠牲になっている。これ以上被害が広がらないうちに、手を打たないとな」
緑寿は言葉を濁したが、『禍つ闇』となった水龍を葬り去るということだろう。
海を愛する半魚族と、海で死んだ者の魂から生を受けた海里華としては、複雑な心境だった。表面上は頷いたが、魔種の精神を蝕み暴走する『禍つ闇』は、夜倶多にとって、それにおそらく海里華にとっても他人事でない。
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