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そんな気まずい沈黙を破ったのは、灯真だった。
「魔力の枯渇が原因なら、シャスラーンが安定した星になれば、『禍つ闇』も減るに違いない。今は戦うしかないけれど、僕たち精霊主にはそれが出来るんだ……いつかこんな哀しいことが終わるように」
自分よりずっと年下の少年の言葉に、夜倶多は素朴な感銘を受けたようだった。
「おう、頑張ってくれよ。応援しているからな」
田舎育ちのがさつな言葉遣いだが、その眼差しには身内を見守るような親近感があった。
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