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「近々、凰の奥さんも一緒に食事に行こうか?俺も凰の結婚式で挨拶しただけなんだ」
「はい、楽しみです」
「1か月後、ゴールデンウィーク後のあたりで日を設けて連絡します」
「ありがとう、待ってる」
陽翔さんにも丁寧にお話される凰さんは私たちを独占しないようにだろう…グラスを小さく掲げると、そっと脇に体を避ける。この辺りが陽翔さんの周りは実にスマートだと感じる。
お義母様のお兄様夫妻は尚哉さんのご両親だが、陽翔さんに紹介してもらい短く挨拶を交わすとしばらくして帰られたようだ。その間に美雪と美冬、早織さんと詩織さんの4人が女子会の盛り上がりを見せたかと思うと、私と陽翔さんや尚哉さん、凰さんまでを次々に巻き込んでお喋りする。
「チョコレートとナッツ、チーズなんかもここへ並べて下さいますか?」
「おかわりはキューバリブレを頂きます」
「私は、そうね…ジンリッキー。ライムをたっぷりお願いします」
パーティーにもバーにも慣れた様子の早織さんたちが、皆でつまめるようにチョコレートなどをカウンターに並べるようにお願いしてくださり、ドリンクのおかわりもオーダーされたところで、祖父母と両親、姉の5人が現れた。
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