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「おじいさまたちもドリンクをどうぞ。時間があまりありませんが一杯だけでも」
沖田さんが鈴の腰を抱いて声を掛けてくる。
「そうだね。シャンパンをいただけるかな?」
「私も同じものをお願いします」
おじいちゃんとおばあちゃんのあとにパパは
「私はマティーニ、妻には何かノンアルコールのカクテルをお願いします」
とオーダーすると
「綾は何がいい?」
私に振り向いた。
「よくわからないけれど…鈴のそれは何?」
「これは白ワインのカクテルで…陽翔さん、何て言うの?」
「オペレーター。白ワインとジンジャーエールの飲みやすいものですよ」
沖田さんの説明で、私もオペレーターを飲むことにする。ママはアルコールに強くないから披露宴の飲み物以上にアルコールは飲まない。私もあまり強くはないけれど、ワインが割ってあるものなら大丈夫だろう。
「鈴、疲れていないかい?」
「大丈夫だよ。おじいちゃんこそ、大丈夫?ありがとうね」
「いいお式だったわ」
「ありがとうございます、おばあさま」
「鈴、陽翔さん、本当におめでとうございます」
「ありがとうございます」
「ありがとう、ママ」
「二人で幸せになってくれ」
「「はい」」
おじいちゃん、おばあちゃん、ママ、パパがそれぞれ短く声を掛けたので何となく私の番?ってなる。
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