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「鈴ちゃん」
「いいかしら?」
「どうぞ」
私がそう言うと美冬が扉を開けてくれる。
「可愛いブライズメイドさんのようなお二人ね」
「よくお似合いだわ。ドレスに問題はございませんか?」
そう言いながら入って来たのはブラックドレスの早織さんと詩織さんだ。
「はい、素敵なドレスをありがとうございます」
「とても気に入っています」
「それは良かったわ。私と早織が選んだので」
「ブラックドレスもとても素敵です」
「ありがとう」
「じゃあ、鈴。私たち行くね」
「うん、ありがとう」
私に手を振り、早織さん詩織さんにはお辞儀してから美冬たちが出て行くと
「おばあ様は?」
と早織さんに聞かれる。
「レストルームへ。もう戻ると思います」
「そう。ちょっと時間が押してるってスタッフさんに言われたからもう渡すわ」
「リングピロー。私と早織で作ったんだけど、今日使ってもらえるかしら?」
「慣れないことをしたから、少し不恰好なんだけれど」
豪華なシャンパンゴールドカラーのリングピローが二人の手に乗っている。なんて嬉しいサプライズだ。
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