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そこへ背後のドアから「おう、準備できたか」と声が聞こえた。私はその声にもびっくりしてしまい、びくっと肩を動かしてしまった。
その声に気づいたスグルはその人物に向かって「掖上先生!」と声を上げた。
私もその声が向けられた先、つまり、後ろを振り返ると、次の授業の担当である掖上マタジロウ先生がいた。
「先生、量子加速器はまだ納品されていないんですか」
「お前、そんなのがこんな小さな理科準備室に入ると思っていたのか?」
(続く)
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