2022🎄🎁Merry Christmas🎁🎄クリスマスプレゼンツってなんだ❓

🎄クリスマスシカゴ🎄

しばらくすると、コルレオーネが現れた。

「何の用だ。」

紳士はバーボンに手をつけてもいなかった。

「名前は出せないがとある議員の使いで来た。時間が無いので、要件だけ伝える。ひろパチーノを殺してくれ。」

「ひろパチーノは俺のボスだ。あんた。覚悟して喋ってるんだろうな？」

コルレオーネは無表情で紳士を睨む。

「もちろん、知ってる。あんたがひろパチーノに内緒でこの店をやっている事も。アンタも知ってるだろう。ひろパチーノはこの街の顔役だが、この街の嫌われ者でもある。横暴過ぎて、あちこちで恨みを買っている。」

コルレオーネは相手を認めたようだ。

「いいだろう。話に乗ってやってもいい。ただし、議員の名前を明かせ。それが条件だ。」

まだ若い紳士は観念した表情で、コルレオーネに耳打ちする。

「なに！ニコラウス議員だと！」

ニコラウスはこの街の王族の末裔、セント家の血筋で、この街一番の財閥の御曹司でもある。

「報酬は…」

「いいか。俺たちは報酬はいらない。あんたたちが困っているから、善意で助けるだけだ。だから、もし俺たちが困る様な事があったら、その時は…今日の事を忘れずに助けて欲しい。それだけでいい。ニコラウスにそう伝えてれ。」

「わかりました。」

コルレオーネの迫力に圧倒されて、若い紳士はそう返事するのがやっとだった。