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 朝のバスターミナルで。 「……落としましたよ」  振り向くと、ICカードを持った君がいた。  …さっき凄い勢いでぶつかってきた人がいたから、その拍子に落としたのか…  僕は君の顔を見てハッとなった。 「涼花…」 「え?」  君はキョトンとした。 「あ、いや、ありがとう」  僕はカードを受け取った。  君は少し微笑んで向こうをむいて歩き出した。  僕は君の後ろ姿から目が離せなくなった。  涼花…  何だやっぱり僕の前に来てくれたんだね。  今度こそ離さないよ…  君は僕のモノだからね…
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