離乳食は受け付けません

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点滴を終えて帰宅すると、私の母に抱きしめられて泣き腫らした娘がいました。 「ただいま。ごめんね」 娘を抱きしめると、娘が少し泣きました。 でもそこで、母から思いがけない言葉を聞くのです。 「いい子にしとったよー。あんま泣くしお腹すくだろうと思って、おにぎり食べさせたわー」 ……えっ⁉︎ 「こんなちっちゃいのいくつか作ってね。まあよう食べたよ」 母いわく、テニスボールくらいのおにぎりを、娘は泣きながらもかじりついたと。 お腹がすいていたのか、それとも何かを感じ取ったのかわかりませんが、娘はおにぎりを口にしたのです。 離乳食すっとばして、いきなり米! 離乳食がまったく進んでいない事を母は知ってたんですけどね。 「あんなドロドロしたもんより、おにぎりの方が美味しいに決まっとる」 結果、食べたんだし、何もいいません。 これを機に、娘はあっさり卒乳しました。 そしてこれが影響あるのか知りませんが、今でも娘は塩むすびが大好きです。
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