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私は戦慄した。
「じゃあ、どうすればいいの」
こんなやつには負けられない。
ミヤちゃんのために、何でも受けて立ってやる。
「他に代償が必要だ」
「代償…?」
ロウはわたしの首の後ろをつまんで、自分の顔の高さに持ち上げた。
痛い!
それに怖い。
やめて、ロウ。下におろして。
「リリ自身」
「わたし自身…?どういうこと?」
ロウの目が、わたしの目を真っすぐ見る。体の震えが止まらない。
「俺の猫になるって言ったら、叶えてやる」
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