intimiDation

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いやスマホだけじゃない。きみがどこにいようがぼくにはわかる。それこそ街中の防犯カメラや他人のスマホまでぼくは操作できる。 「いったい何が目的よ!」 「ねえきみ、ゆうべ3年の村田先輩の写メ見てなにやってたの?」 「えっ?」 立花さんは青くなり、その場にしゃがみこんだ。 「ぼくは知ってるんだけどね。そのようすがぼくのスマホに映ってるんだけど」 「なに言ってんのあんた!それってなに?なにが言いたいのよ!」 「なにがって…決まってるだろ?ちょっとぼくのお願いを聞いてほしいだけ」 ほんとうにささやかなお願いなんだ。せっかくこんな素晴らしいAIが手に入ったんだ。なんでもできるんだ。父はこれをぼくにくれなかった。子供が持つと危険だって。いや人類が持つと危険なんだとも言った。ぼくもそう思う。だって、できないことはないんだから。だから父を殺して手に入れた。 「いったい何を…」 「下着を見せてくれないかな…」 これはもうお願いを通り越してしまったね。こいつはあからさまな脅迫だ。立花さんは泣き出した。だがまあ、泣いたってやめるわけにはいかないんだよな。
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