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2人は、勢いのままに、「4月から俺も働き出すと、中々休みが取れないかもしれないから、今のうちに2人で旅行へ行こうよ」と……
私はお店に無理を言ってお休みをいただいて、2人で沖縄旅行に出かけた。
今までも、近場への旅行は、2人で日帰りや1泊で行ったりしていたが、遠く離れた沖縄まで行ったのは初めて。ましてや、3泊4日も……まるで新婚旅行のようで幸せだった。
日中は20度を超え、暑い日には25度にもなった。
一足早く海開きをする島もあり、シュノーケリングをしたりして、海で楽しんだ。
なんと言っても、夜は都会とは違って、満天の星空を見ることが出来た。
「すっごく綺麗だね〜」
ウットリしながら、2人、浜辺で星空を眺めた。
「うん、とても綺麗だな」
そう言うと、宏樹は、私を後ろからぎゅっと抱きしめ
「優里! 俺たち幸せになろうな」と……
「うん。幸せになろうね」
その言葉に何の疑いもなく、ただただ幸せだった。
──この星空を忘れない!
目に焼き付けた。
そして、沖縄の記念にと、ティアードロップ型をした
幸せを呼ぶと言われているネックレスをペアで買ってくれた。
宏樹は、砂浜をイメージしたホワイトの財運、開運のネックレス、ブルーで縁取られていて、とてもカッコイイ。
私には、珊瑚をイメージした恋愛、幸運のピンクと赤のネックレス。シルバーで縁取られていてとても綺麗だ。
2人共、素肌に映えて、とても綺麗に輝いていた。
そして、楽しい4日間の旅行を終え、家路につくと、
宏樹は、お父様に詰め寄られ、私とのことを聞かれたようだ。
私の方は、まさか両親のことまで調べられているとは、思いもしなかった。
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