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「仕事大丈夫だったの?」
「大丈夫だろ。明日は一旦、会社に顔を出して、様子を伺うよ」
私は、宏樹が今すぐ辞める必要はない! と思っている。でも、宏樹は、「そろそろ弟も育って来たから、もう任せても大丈夫だと思うんだけどな」と言う。
すると、弟さんから電話が入ったようだ。
「ちょっとごめん」
「うん」
店の外に出て、話している。
「弟が俺に辞めて欲しくない! って言い出した。
なんとかするから! って、とりあえず、親父が明日、3人で話そうって言ってるってさ」
「そうなんだ……」
「大丈夫だよ。心配要らないよ。きっと上手く行く!」
「どこから来るの? その自信は……」
「いよいよ、本当のことを話す時が来たな」と、
美紀さんに連絡を取り、明日、全てを話す! と伝えている。
「コレでようやく隠し事がなくなって、スッキリするよ」
美紀さんとの契約結婚のことを、両家のご両親が知ったらどうなるのだろう? とても不安だった。でも、今は、考えてもどうにもならない。相手の出方次第だと思った。
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