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翌日、もう一度、朝からハートロックを見に行った。
明るい時間のハートロックも又違って良い。ハートを背にして、2人仲良く写真を撮った。
そして、裸足になり、砂浜を歩いてみる。
「気持ちいいね」
「うん、気持ちいいな」
「良かった! また、宏樹と来られて」
「うん、俺も良かった! 優里と来られて」
キャッキャッと2人で、はしゃいでいた。ただ、それだけで楽しかった。
数人の観光客の方がいらっしゃったが、岩に隠れて、
こっそりキスをした。
「「ふふ」」
誰かに見つからないかとドキドキしながら、するキスは最高だ。手を繋いで砂浜を歩く。幸せ。
──やっぱり私は、宏樹が大好きなんだな〜
と改めて思った。
「好〜き」
「ん?」
「好・き・だよ」
「俺は、大好きだよ!」
「ふふ」恥ずかしくて照れる
「何照れてるの?」
「ふふ」恥ずかしい……
「優里、そういうとこ、ホントに可愛い〜」
「もう〜〜! 帰るよ」
「ふふ、大好きだよ」
「もういい〜ってば!」
「なんで? 何度でも言うよ」
「終わり!」
「今日も一緒に寝ようね」
「ふふ、バカ」
「可愛い!」
揶揄われながら、車まで戻り、空港へ向かう。
途中でソーキそばを食べて、レンタカーを返し、帰路に着いた。
飛行機の中では、ずっと手を繋いだまま2人でウトウトしていた。
空港からは、タクシーで私のマンションへ帰った。
「週末、引っ越す?」
「そうだね。落ち着いてたらね」
「うん、きっと大丈夫だよ!」
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