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話し合い
翌日、宏樹は会社へ行き、お父様と弟さんと話をしたようだ。
私も仕事へ行っていたが、気になって仕方がない。
〈大丈夫?〉
トイレ休憩の度に、メッセージが届いていないかチェックするが中々返信が来ない。
閉店間際に、ようやく
〈大丈夫だからね〉と、ピースマークと共に送られて来たメッセージ
「ハア〜」ホッとしたが内容までは分からない。
「大丈夫?」と未知瑠ちゃんに心配される。
「うん、大丈夫! ありがとう」
未知瑠ちゃんにだけは、本当の事を話した。
急いで片付けて、買い物をして帰る。
宏樹は、まだ帰っていなかった。
〈今から帰るね〉
「良かった」
今日は、少し寒いからおでんにしようと、食材を買って来た。
お風呂にお湯を溜めながら料理をする。
ちょうど良いぐらいに味が染みてきた頃に帰って来た。
「ただいま〜」
玄関まで急いで、宏樹の顔を見るなり抱きしめた。
「あ、嬉しい出迎えだね」
「心配したんだからね」
「ごめんな、大丈夫だったから」
「うん、良かった。ご飯食べる?」
「う〜ん、美味そうな匂いがするなあ」
「寒いからおでんにしたよ」
「ありがとう〜! 早く食べたいけど、気になってるでしょう?」
「え、あ、うん……」
「じゃあ、話すから先に一緒にお風呂に入ろうか?」
「え? そう?」
「うん、一緒に温まりたい」
「分かった」
おでんを保温にして、一緒にお風呂へ
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