あの星空をもう一度

引っ越し

週末の午前中に、小さなトラック１台分の荷物を運び込んでもらい、引っ越しを終えた。
宏樹が「ほとんど新しい物に買い換えよう」と言ってくれたから不要な物は、全て処分した。
その後、「新居は、優里の好きなインテリアにして良いよ！」と、宏樹が言うから2人で家具屋へ行った。

ほとんど何も置いて居なかったのは、私と住む為に用意したマンションだから、「家具は、優里に選んで欲しかったから」と言われ凄く嬉しかった。
結婚へと一歩ずつ近づいている。そう思えたから、とても嬉しかった。

「カーテンも外から見えないように、仮に付けただけだから、優里の好きなのに変えて良いよ！」と言われたが、無難なオフホワイトだったので、もったいないから、カーテンに合わせてインテリアを選ぶことにした。共同作品みたいで嬉しい。

「優しいな優里は……」と、お店の中でマスク越しに、私のオデコにキスをする。
「ダメだよ、外だから……」
「分かった。じゃああとで」と笑っている。
思わずニヤける嬉しい時間だ。