413人が本棚に入れています
本棚に追加
次々に家具が揃ってきて、新婚夫婦のようなお部屋が出来て来た。
「キッチングッズも優里の好きにして良いよ」って言ってくれたから、1から全部好きな物ばかり揃えられた。
「料理全くしなかったの?」
「うん。だって優里の好きな物を揃えて欲しかったからね」
「それは、嬉しいんだけど、本当かな? 宏樹、もともと料理全くしなかったんじゃ?」
「あは、バレた? 出来ない!」
「あ〜! 開き直った!」
「だって、優里のご飯美味しいから」
「でも、将来、宏樹もケーキ屋さんするなら、少しずつ覚えようね」
「そうだな、展開するにしても必要だな! 分かった。教えてね」
「うん。了解!」
凄く幸せだと思った。
宏樹にぎゅっと抱きついて、「幸せ」と言うと、
「俺も幸せ〜」と抱きしめてくれる。
──あ〜以前のように、宏樹に抱きしめられる幸せ。これが恋人。婚約者なんだよね〜
ニヤニヤが止まらない。
「優里〜」
「ん?」顔を見た。
「結婚……しような」
急に真面目な顔で言うから、驚いた。
でも、嬉しさの方が優っていたから、
「うん」と、笑顔で応えると、今までで一番優しいキスが落ちてきた。
最初のコメントを投稿しよう!