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なぜだろう〜
とても心地良くて、ずっとずっと昔からの恋人のような気になる。
18歳の時に初めて会ったはずなのに、なぜか、もっともっと昔からの恋人のような気になる時がある。
「ね〜」
「ん?」
「笑わないで聞いてくれる?」
「うん」
「私、なぜか宏樹とは、ずっとずっと昔から恋人だったような気になる時があるの」
「うん、そりゃあ、18歳から付き合ってるんだから」
「ううん、そうじゃなくて、もっともっと昔から」
「そうなんだ! 俺も優里と初めて会った日、ずっと前から知り合いだったような気がしたよ」
「ホントに?」
「ホントだよ。なんかずっと探してたような……」
「そう! そうなの」
「だから、離れ離れになって、もう一度再会した時、俺の片割れをやっと見つけたような気がした」
「そうなんだ……」
他人が聞くと、きっとおかしな会話だし、あり得ない! とバカにされるかもしれないけど、私達は、真剣に話していた。
「前世からの繋がりって信じる?」
「ああ、俺達は、それかもしれないな」
「やっぱり、そう思う?」
「うん。思う! だから、たとえいくら離れても又、引き寄せられるよ」
「そうだよね」
「もう二度と離さないけどな」
「ふふ」
バカにされると思ってた。でも、ずっと感じてた不思議な感覚。ずっと前からきっと愛し合っていたんだと思う。だから、どんなに引き離されても又、くっ付く。
これが、ソウルメイトと呼ばれるものなのか?
この感情だけは、ずっと信じていたい。
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