東京都下の営業話①

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東京都下の営業話①

私の水商売期間、基本的に大体はやる気が無かったんです。水商売が嫌いなのに中々抜け出せない状況でした。 20代前半の頃、凄く頑張っていた時期がありました。 それは目標があったから。 海外旅行とブランド物にハマって稼いでは海外旅行にいってブランド物を買いあさる、そんな時期でした。 お客さんに買ってもらった事はあります。 だけど、甘えたり、ねだるのが下手くそな私は自分で買うしかなかったんです。 沢山、働いてお客さんにも無理をさせたり辛い思いをさせてしまったかもしれません。 今となっては申し訳なかったと思っています。 その頃は若い事もあってか自分の欲を満たす為には誰かを犠牲にしても沢山お金を稼がなければなりませんでした。 今でも元気かなと思い出すお客さんも居ます。 その頃は自分では最高No.2だと記憶していましたが、何年も経ってから、その当時の店長さんと飲む機会があり、雑談の中で、No.1だったと教えてもらいました。 私はその頃、売り上げを出す為に沢山のシャンパンを飲む日が多くて、一緒についた女の子やボーイさんに負担をかけたくなくて、自分で飲んでいました。 女の子の中には全部飲んだフリをしてアイスペールに逆さまに捨てる子も居る中で私はそれは出来なくて、全て飲んでいました。 最初の頃はお客さんも一緒に飲んでも、私が底なしに頼み続けるので一緒に飲まずに私にだけシャンパンを飲ませてくれる様になるのです。 なので、次のボトルを頼むなら、今あるボトルをあけなければなりません。 私はひたすらに飲み続け色々な指名席であけ続けて、1日に最高10本飲みました。 お腹がパンパンになるとトイレに行って吐いて胃の中を空っぽにしてまた戻る、その繰り返しでした。 今となっては、もう出来ない事ですが、酷い2日酔いになったのを覚えています。 そんな感じだったのでNo.1だった事は忘れていたんだと思います。 飲みたくないお酒を飲み、触ってくるお客さんなど接客していると泥酔して酒癖が悪くなり、かなりオラオラ営業になってしまった時もありました。 その頃、あるお客さんの友達には、 「お前は小悪魔じゃなくて、悪魔みたいな女だ」 と言われた事がありますが、その当時2ちゃんの様な書き込みサイトがあったのですが、おそらく女の子ですが悪い書き込みをされて、そこに庇ってくれたお客さんも居ました。 私を悪く思うお客さんも居れば良く思ってくれるお客さんも居たんですね。 そんな経験があったからこそ、最後の方は人を騙したりしたくないので営業しなくて良いヘルプを選んでました。 水商売は2度と働きたくない職種ですが、人を見極めるのに、とても勉強になる職業だなと思いました。
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