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東京都下の疲れるお客さん①(ラウンジ編)
お客さんには様々なお客さんが居ます。
ラウンジで働いていた頃、そのお店には何だか分かりませんがクセの強いような、よく嫌われる様なお客さんが多く訪れるそんな場所でした。
クセの強いお客さんには、どんな女の子からも嫌われてしまう様ないつも不機嫌なお客さんや、ただ単に変わっているお客さんで扱いが難しい人など様々です。
今回は、ただ単に変わっていて何だか分からないけど疲れるお客さんの話です。
そのラウンジは個人経営で店内も小さめな、キャバクラとは少し違うアットホームなお店でした。
なので、どこかガッツリ営業というよりママの知り合いと話するみたいなそんな感じでした。
ある日、あるお客さんにつきました。
そのお客さんは、ママの嫌うケチなお金をあまり使わないお客さんでした。
一杯一杯のドリンクは出るもののボトルは入れずにハウスボトルを飲んでいた様に記憶しています。
なのでママはあまりつきたがらないのです。
勿論、他のお客様が居なければつきますけど、他に沢山使ってくれるお客さんが居ると、ほぼ席につかないのです。
その当時そのお客さんは婚活中でした。
結婚相談所に登録をして結婚相手を探していました。
全くパッとしない外見でした。
でも中身が優しく素敵な男性なら問題ありませんよね。
ですが…
悲しい事に…
女性から嫌われる様なケチな男性でした。
でもここで会ったのも何かの縁。
何か女性としてアドバイスが出来ればとお話していました。
女性は歳を取ればとる程、男性に対しての見る目も上がり厳しくなっていくのです。
もしかしたら女性に限らず男性もそうかもしれません。
遅い結婚になればなる程にやり直しが難しくなるので条件や見る目が厳しくなるのだと思います。
女性は特に子供などを産む事を考えると更に金銭面や、結婚相手として、夫として相応わしい男性なのか、父親として相応わしい男性なのか見てしまうものです。
歳を取れば取るほど、もしも嫌な男性と結婚するくらいなら結婚せず1人の方がいいやともなるのです。
今の女性は強いですから男性が居なくても成り立ってしまうのが現状だと思います。
例外として寂しがりやとかじゃなければですが…
ただ女性は子供を産みたい方も多いと思うので、それで結婚を焦ってしまう方も居ると思います。
そのお客さんは結婚相談所に登録しているくらい真剣に探しているんだなと思ったので私も真剣に話してしまいました。
ママが他の席から面白がって変えてくれなくて結果、数時間もの議論がお客さんと私とでヒートアップしてしまい、お互いに声も大きく丸聞こえだった様です。
「でも女性は男性に頼らない感じの、金銭面で自立していて欲しいんだよね。」
私がこの言葉に感じた事は、今から結婚して子供を作って2人を養っていこうとしている人の言葉には感じられませんでした。
自分はお金を払いたくないから金銭面で自立している女性で、如何に自分の負担を抑えられるか…
そう聞こえました。
女性は子供を産む前も後も男性が耐えられない程の痛みや女性特有のホルモンの関係での不調などもあります。
そんな時に金銭面で支えてあげようという気持ちではなく、自立していて自分に迷惑をかけてほしくないという様な感じに私は思いました。
だから、モテないんだなと…
そして、こんな人と結婚したら、ずっと金銭面で自立を求められ病気もできないし、不幸になると…
その考えでも変えたいなと思ったのが失敗でした。
その人は女性には金銭面では自立していてほしいの一点張りだったので私は言いました。
「もし金銭面で自立している女性と結婚したら生活費とか全部割り勘って事ですか?」
「そうだね。」
「でも、もし金銭面で全部割り勘なら家事とかも全て半分って事ですか?」
「ん〜、でもそういうのは、持ちつ持たれつでさ。」
私は何となく、その人は、その言葉を上手く使おうとしていますが、良い思いだけしたい。
色々としてもらいたい、出来ればお金も相手に多く出してもらいたいと、感じました。
私は男らしく、これから家庭を持ち子供を作り、妻も子供も養い守っていくという男らしい人が好きなので、その姿勢に納得がいかないし、その男らしくない所にイラッとして議論しました。
勿論、全て割り勘なら、そういうタイプなんだなと思いますが、持ちつ持たれつとか言いながら、家事やなんかは半分にしたくない考え方が嫌だなと思いました。
女性は死ぬ気で子供を産んで痛い思いもして相手の子供を産んでいるのに、更に割り勘して、あわよくば家事は全部してもらおうなど、心の中で調子よく、持ちつ持たれつを使うなと思いました。
持ちつ持たれつはお互いに相手を思い行動を起こすと思いますが、その人は自分の事ばかり考えている様な、自分が疲れない様にマイナスにならない様にしていると感じました。
「でも、それでは半分じゃないですよね?金銭面では割り勘なのに家事や子育ても女性がやったら半分じゃないですが、金銭面以外あなたは何をするんですか?」
「ん〜それはだから、持ちつ持たれつだよね。」
「えっ、持ちつ持たれつは、お互いにやってあげるから成り立つ言葉ですよ?もし、貴方が結婚して奥さんに子供ができて子供を産む前後、働けないと思うんですが、その時は生活費とか貴方が払うんですか?」
「いや〜それは貯金とかしてる女性で〜
だから、金銭面で自立している方が良いんだよね。」
「え〜妊娠、出産と大変な中、金銭面でも負担して家事もさせるんですか〜?」
「ん〜」
その後、何となく流された様な気がします。
私は、この人は結婚できないな…
そして、こんな人と結婚したら不幸になる…
そんな風に思いました。
話の途中に、
「今度一緒にご飯でも行く?」
「それは大丈夫です!」
と、そんな話がありましたが、そんな人とご飯なんて行くわけないですよね…
それから1ヶ月後くらいに、またその方が来店して、結婚する事になったと言われました…
相手の女性は看護師で子供が欲しいと希望している方みたいでした。
結婚生活がずっと続くかは分かりませんが幸せになれればなと願うばかりです。
その後、ドリンク交渉をしました。
「私も一杯頂いても宜しいですか?」
「えっ、君はダメだよ〜。」
「え〜良いじゃないですか?頂いてもいいですか?」
「ダメだよ〜」
1人に対して私と変わるがわる他の女性がついています。
ママが面白がって私だけ変えてくれないのに、そのお客さんは他の女性にはドリンクをあげて、私にだけには最後までドリンクを出しませんでした。
そんな虐めをするなんて…
その結婚相手は、よくこんな器の小さな男性と結婚できるなと…思いました。
最後まで器の小さなケチ男でした…笑
そして、しばらくの間、他のお客さんにママとつくと、ママがその時の話を面白おかしく話して、私がその器の小さな男性を好きなんじゃないかと疑いをかけられ続け、
「好きじゃないですよ!あんな人嫌ですよ〜」
と言うと、
「そんなにムキになって言うのは好きなんじゃないの?好きなんでしょ〜付き合っちゃえばいいじゃん〜笑」
「やめてくださいよ〜あんな人、無理ですよ!」
そんな感じで、しばらくの間、からかわれ続けて、とんだ二次災害的な感じでした…
その男性と話していて、とても疲れてしまったので、もうその人とは2度と会いたくないですね…笑
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