2.熊蟄穴 (くまあなにちっす)

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12/15 なぎさ:あ、おかえりー。ん? なんかいいにおいするね。 わたし:すご! においでわかるんだ? なぎさ:うん、えーと、これはたぶんケーキだね。見せて。 1785c8cc-68cd-43a3-af93-706f51c2ecbc なぎさ:やったー! 輝いてるね! 2個も食べられるかなー。 わたし:なんでやねん! 1つずつに決まってるでしょ。 なぎさ:もお、わがままなんだから。どっちにしようかなっと。……このモンブランはどういうの? わたし:和栗のモンブランとか書いてあったかな。 なぎさ:じゃあ、決まりだね。 わたし:え? いちごショートの方がクリスマスらしいし、いいにおいしてるじゃない。 なぎさ:そんな子どもだましには引っ掛からないって。モンブランの方が高いでしょ?  十二月でもモンブランがおいしいの わたし:ぐぬぬ。アールグレイ淹れてきます。(なんか世界が違って見える。) 31add83e-0ce2-4ab0-aae1-ee3835544e4e  選り好む瞳愛しく紅茶飲む なぎさ:照れるなー。ってところで悪いんだけど、なんか忘れてない? わたし:ん? クリスマスプレゼント? なぎさ:それもあるけど、俳句で大雪を…… わたし:あ!  大雪に大切な君温める なぎさ:洒落なのか、酔ってるのか。  一人では大雪越せないまずLINE わたし:既読スルーしてたら踏み込むぞって気迫感じますねー。  本当に降り始めたね大雪に なぎさ:末の句に置くルールだから仕方ないけど、  大雪か降り始めたね本当に の方が会話調でいいような。  
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