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なぎさ:あ、おかえりー。ん? なんかいいにおいするね。
わたし:すご! においでわかるんだ?
なぎさ:うん、えーと、これはたぶんケーキだね。見せて。
なぎさ:やったー! 輝いてるね! 2個も食べられるかなー。
わたし:なんでやねん! 1つずつに決まってるでしょ。
なぎさ:もお、わがままなんだから。どっちにしようかなっと。……このモンブランはどういうの?
わたし:和栗のモンブランとか書いてあったかな。
なぎさ:じゃあ、決まりだね。
わたし:え? いちごショートの方がクリスマスらしいし、いいにおいしてるじゃない。
なぎさ:そんな子どもだましには引っ掛からないって。モンブランの方が高いでしょ?
十二月でもモンブランがおいしいの
わたし:ぐぬぬ。アールグレイ淹れてきます。(なんか世界が違って見える。)
選り好む瞳愛しく紅茶飲む
なぎさ:照れるなー。ってところで悪いんだけど、なんか忘れてない?
わたし:ん? クリスマスプレゼント?
なぎさ:それもあるけど、俳句で大雪を……
わたし:あ!
大雪に大切な君温める
なぎさ:洒落なのか、酔ってるのか。
一人では大雪越せないまずLINE
わたし:既読スルーしてたら踏み込むぞって気迫感じますねー。
本当に降り始めたね大雪に
なぎさ:末の句に置くルールだから仕方ないけど、
大雪か降り始めたね本当に
の方が会話調でいいような。
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