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2022.02.04. 小説はビル建設に似ている、とか言いたいの話
高層ビルの建設現場を眺めながら、その全体としての形状、ドアや窓の配置、細かい配管や電気系統、ありとあらゆるものが、設計段階で決定していて、よくほんの僅かな狂いも無く具現化していくものだと思います。
途中で急に思い付いた、忘れてた、仕方無いから適当に辻褄を合わせておくか、などという事は有り得ないのでしょう、たまにはあるかも知れませんが基本的には無いと信じております。
何やら、大したプロットも無く書いている長編に対するアンチテーゼのようです、すみませんね、直感即興で着工しがちで(笑
しかし確かに、新人賞など受賞するためにはビル建設ぐらいに、しっかりとしたプロットと、それに基づいた不特定多数の第三者の利用に耐え得る完成形が必要なのかも知れません。
ビルを設計しているのは一級建築士というやつでしょうか。
ランドマーク的な建造物となると、世界的にも著名な大建築士先生が手掛けたりします。
諸々協働者はいるでしょうが、基本的には一人で考え練り上げ試行錯誤しながら仕上げていくのであれば、何やら小説家と似ているような気がします。
小説の如くに、一人一人の建築士の描くイメージが一つ一つの建造物に込められて作られていると考えると、改めて眺めるそこかしこのビルもさらに感慨深くなりますね。
しかしそこでまたふと気付きます。
そう言えば若かりし頃、そういった素晴らしき建造物などを爆破解体する仕事に就きたかったなぁ、と。
完璧な調査と計算と技術によって丁寧に丁寧に必要にして充分な量と種類の爆薬を設置し、それを最後にスイッチ一つで完了させる様は、これももはやアートだと感じ入ったものです。
もう少しだけ早くにそんな仕事が存在することを知っていれば、物書きとは真逆の世界で真逆の視点から同じように考え、そう言えば若かりし頃に小説家になりたかったんだよなぁ、なんて言っていたかも知れません。
……ということで見事なビルを建造なされた「もう少しだけ」入選の方々、おめでとうございました◆
ご参加の皆様もお疲れ様です。
まぁ、小説を建造物と見るならば賞を獲ることだけが価値では無いでしょう。
建造物には居住性や利便性、環境への配慮など様々な価値があり、評価も利用者によって異なるものです。
皆様それぞれの小説が、どなたかにとっての居心地のいい建造物であるならばそれが何より、とも言えますよね( --)゛
……と、いい話っぽくしてこちら竣工と(笑
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