We Are The World

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We Are The World

 1985年に発表され、僕が知ったのはそれから10年以上も後のことになりますが、この曲を知ったときに衝撃と言ったら…!  クリスマスソングのところで、ボブ・ゲルドフのBand Aid「Do They Know It's Christmas?」って挙げました。これは1984年のエチオピア危機に際して英国で結成されたチャリティバンドだったのですが、こっちのアメリカのほうは1985年に発表された、つまり後続の企画。  どっちも素晴らしい曲ではあったけど、自分としては圧倒的にアメリカのほうに魅了されてしまった。何十回聴いたでしょうこの曲。というかMVが良すぎたんです。 「We are the World」 USA for Africa  この曲(のMV)が教えてくれたのは、シンディローパーが最強にカワイイこと、ブルース・スプリングスティーンが最強にカッコいいこと、レイチャールズの圧倒的な存在感と、それから、音楽で誰かを救えると信じた人たちがこれだけ多くいたんだってこと。  技術とか経歴とか関係なく、みんな楽しそうに歌ってるのが印象的でした。観てるだけで泣けます、これは。  発起人のマイケルジャクソンとライオネルリッチーの功績は偉大ですね。  参加アーティストのうち、特に好きな人の、特に好きな曲を列挙しときます。参加予定だったプリンスも好きなので入れとこ。 「Piano Man」 Billy Joel 「Bridge Over Troubled Water」 Simon And Garfunkel 「Endless Love」 Diana Ross + Lionel Richie 「True Colors」 Cyndi Lauper 「Dancing In the Dark」 Bruce Springsteen 「Danger Zone」 Kenny Loggins 「A Place In The Sun」 Stevie Wonder 「Knockin' On Heaven's Door」 Bob Dylan 「The Power of Love」 Huey Lewis & The News 「Billie Jean」 Michael Jackson 「Hallelujah I Love Her So」 Ray Charles 「Gett Off」 Prince (不参加…残念)  チャリティとしての成果は、英・米いずれも大きなものがあったようですが、お金の使われ方についてはいろいろ課題や問題も多かったようです。まあ大きなお金が動いているので、キレイゴトばかりではない部分と、段取りや運用の面での難しさは想像に難くないところですが…。  やらぬ善よりやる偽善、という言葉があって、実効性という点で深い示唆を感じる好きな言葉ではありますが、やはりチャリティが「対人間」であることを考えると、偽善や独善では許されない面もあるんだろうなと感じます。  心だけでも、お金だけでもダメなんでしょうねきっと。誰かのために何かをできる人は、心から素晴らしいなと思います。
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