鍵を探して

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「僕の家にも来たよ」ミチロウは笑った。 「面白かったの?」 「怖かった」ミチロウは答えた。二人で近づいた。 「だから困るのです」警察官はその男に向かって言った。 「ここの家の人にお世話になった。だからまたごちそうになりたい」 「そういう自分勝手なことはしないでください」  彼は少し離れたところでミチロウと一緒にその警察官とオヤジの姿を見ていた。 「犯人だよ」ミチロウは言った。 「怖いね」彼は帰宅できなくなってしまった。  しばらく見ていたらパトロールカーが来た。オヤジは乗せられて行った。 「どうしても君の家に入りたいと言うのでね。逮捕した」警察官は言って笑った。  彼は帰宅して、安心した。そのあと母親は帰ってきた。  父親は夜帰って来た。  電話はかかってきて犯人のオヤジを逮捕した、と警察官は話したらしい。父親は電話で話したあと言った。
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