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許したくなかった訳じゃないし、できるなら、今まで通り"仲良く"していきたかった。
最初はぎこちなくても、時間が過ぎれば、またバカ騒ぎできるような関係に戻してくれると、私は信じていた。
だけど、実際は私は彼女を許せなかった。
謝れば許して貰えると思っているのだと、馬鹿な私でも分かるような態度で、「ごめんね」と言った彼女を許せなくて、許すどころか、腸が煮えくり返るような怒りさえ覚えて、ダメだった。
私は聖人でもなんでもない。
ちっぽけな私は彼女の1度の過ちを許すことが出来なかった。
ごめんね、ヘラヘラと笑う彼女の顔に私は吐き気を覚えた。
絶対に許せない。
許せなかった。
許す気もたぶん、なかった。
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