留守番電話(詩)

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留守番電話(詩)

「只今、電話に出られません  発信音のあとにメッセージを……」 思えばつらい伝言板 相手が居ないぶん 何でも言えるはずなのに 文字では伝えきれない 感情の音色を 届けることができるはずなのに 疲れた心で 冷たい心で 聴きながされてしまうような そんな不安が取りついて 離れないのです 温かい声のあなたに 優しい声のあなたに 伝えたい 大切なこと 留守番電話には 話せない 話したくない ことだって あるのです
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