絶望から始まった物語

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そんな事を思いながら見ていれば花肉に先端を押し込んでから腰を掴んで奥まで進んでくる。父親の物では届かない場所まで来ているが、太さが足りない気がして締め付けながら腰を揺らしてしまう。 「ほらもっと腰ふれ」 「んっ!はい…!」 ベッドに手をついて必死に搾り取るように腰を揺らす。こんな形でも誰かに必要とされてる気がして嬉しいだなんて、俺はもうダメなのかもしれない。 何度も犯されてぐったりしていれば父親の声がして青年は舌打ちしながら部屋を出てゆき、口論の声が聞こえてくる。俺は窓から外を見て、久しぶりに青空を見た。 太ももに白濁が伝うのも構わずふらっと窓へ歩み寄り窓を開けてみれば、心地良い空気が久しぶりに肺を満たしてゆく。視線を下ろせばそこは中庭のようで一人の青年と目が合った。 黒い装束に身を包んでいて、黒髪に青いメッシュの入った深い海を湛えたような瞳でこちらを見上げて驚いたように目を見開いていた。スラッとしていてイケメンとは彼のような人の事をいうのだろう… 腰にも剣をさげているが、まるでファンタジーの世界に出てくる剣士のようだ。見下ろしていれば扉が開き親子で入ってきて俺を引き戻してどちらが抱くかで揉めている。 俺が見つけただの親父には勿体ないだの、正直どうでも良い。抱かれてる時だけ生きてる実感がもてて、早く抱かれたい。
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