普通の一日

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夏は暑い。すぐに起きてしまった。 仕方ないので足をベッドから下ろし足に体重をかける。 陽射しが当たっていたフローリングの床は生暖かくなっていた。 冬場ならこれくらいの暖かさがちょうど良いなのになと思いながら階段を降りる。 階下に着くと食器が擦れる音がした。祖母が朝食の準備をしているのだろう。 俺は無駄一つない動きでトイレに辿り着いた。 用を足し、顔を洗い、嗽をし、朝食を食べ、制服に着替え、家を出る。 いつも通り七時半過ぎに家を出た。 「あ、リンネ。おはよ」 「ああ、おはよう」 俺はユウタと遭遇し一緒に登校した。 ユウタは途中自動販売機のおつりが出るところに手を入れ、出すと十円玉を手にしていた。 「お、ラッキー」 「良かったな」 「先生とかに言うなよ?」 次の登校日は俺も確認してみよう、と思った。 学校に着いたのは八時を過ぎた頃だった。
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