出会い

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出会い

第一印象はそんなに悪くなかった。 私の彼氏の友達。 私の友達の彼女。 そういう接点があって知り合った。 「本当に16歳に見えるねぇ」 彼女は24歳だった私へ向けて目を輝かせてそう言った。 彼女の名前はユキ。 私よりも3つ年下で、彼氏と同い年。 彼氏とユキちゃんは同じゲームセンターで遊んでいて、元々の知り合いだった らしい。 私もそのゲームセンターでよく遊んでいたから、仲良くなるのはすぐだった。 「今度のコミケでなにする?」 「う~ん、どうしようか」 お互いにコスプレイヤーだったこともあり、よくファミレスでそんな話をした。 好きなジャンルはボーカロイドと東方Project。 話が進んでいく間に料理も減ってきていたけれど、普段から少食な私は一人前を食べきることができない。 「食べ残したら給食のおばちゃんに怒られるよ」 それは忍たま乱太郎に出てくるキャラクターの言葉だったので、私はなにも思わずに笑っていた。 しかし、これがユキちゃんの本性がほんの少し現れた瞬間だったんだ。
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