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そしてそして、ユキちゃんとふたりで本屋へ行ったときのこと。
「この漫画面白かったよ」
「へぇ、そうなんだ」
マンガ好きなユキちゃんは熱心に私に漫画をオススメしてくれた。
私も漫画は好きなのでそれを素直に聞いていた。
だけどやはり小説が見たい。
そう思って今度は小説コーナーへと移動していく。
好きな作家の新刊が出てる!
この小説おもしろいよ!
そんな会話ができると思っていた。
が!!
驚くことにユキちゃんは小説コーナーに近づきもしなかった!
私が小説を見ている間中ずーっと漫画コーナーで立ち尽くしている。
さっき散々漫画の紹介をしてきたくせに、他人の趣味には付き合えないわけだ。
この日、小説の話題には一ミリも触れなかった。
そのくせ自分の好きなゲームを私が知らないと言えば眉間にシワを寄せる。
なんだこいつ。
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