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それから数週間後。
またコスプレの話題になったとき私から「○○のコスはどう？」と、提案した。
なんのキャラだったか忘れたけれど、まだやったことのないキャラで間違いなかった。
「あぁ、そのキャラの衣装なら持ってるよ」
「じゃあちょうどいいじゃん！」
ほぼ決まりだと思ったその時。
「でもさぁ、スカートが短すぎて着れないんだよね」
「サイズ間違えて買ったの？」
「違う……友達に作ってもらったやつ」
え……。
それってもしかしてこの前聞いた話の衣装？
３人組で、ないがしろにされていたのはユキちゃんてことで確定だよね？
それならなんとなく納得できる。
ユキちゃんは「雰囲気がふんわりしているとしっかり者じゃない」と思い込んでしまうところがある。
そしてそういう相手は自分よりも格下だと認定して、散々バカにするのだ。
ちょうど、今の私がユキちゃんにそうされているように。
『この人ダメだ』
『（私をバカにすることが）あぁ～面白い』
なんてことを平気で口にする。
まるで雰囲気がふんわりしている人間には感情がないとでも思っているかのように。
「だから着れないんだよねぇ」
ユキちゃんは本当に残念そうに言う。
私が気がついてしまったことに、気がついていないみたいだ。
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